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カテゴリ:兄妹のこと( 29 )

後悔……か?

思うところがあり、最近少しずつ断捨離をしている。
捨てても捨ててもまだ物が溢れてるのは一体誰のせいなのか。

掃除あるあるだが、途中で出てきた色んな物を読みふけってしまったりするものだから、これがなかなか進まない(¯∇¯٥)

昨日長い間手付かずだったコーナーに手をつけた。
何があるのかすら記憶にない。恐ろしいなと思いつつ、一つずつ出していく。

先ず出てきたのは花子が小さい頃に遊んでいたピースの大きな子供用のパズルだった。その頃大好きだった某プリキュアの絵柄だ。

某プリキュアといえば、確かその頃花子にせがまれて映画を見に行った。
入り口で小さなライトだったか何かを手渡され、ストーリーの中でプリキュアに危機が迫った時に《皆の力が必要よっ!ライトを振って応援して!》的なセリフが流れ(記憶が曖昧なので間違えているかもしれないが)、周りに居た子供達も当然花子もそのセリフをきっかけに一生懸命ライトを振っていたのを覚えている。だってプリキュアを助けなきゃいけないもの!

…可愛いねぇ、子供って。
今の花子にその可愛さはもうないが、その時画面上向かって一生懸命にライトを振っていた花子の横顔は一生忘れないと思う。

たまたま側に居た花子に出てきたパズルを見せると《うわ!めっちゃ懐かしい!これ、何回も遊んだわ!》とニコニコしていた。


某プリキュアの次に出てきたのが太郎の療育園の時の日々先生とやり取りした記録だった。
多分五歳位か。

そこには
《バイバイと私が言うと、太郎がバーバイと言いました!初めてバーバイと言えました!》
と書いてあった。

…へぇ…。
太郎の発語で、いつ何が言えるようになったのかという細かい記憶がすっぽりと抜けている私はとても新鮮な気持ちになる。

今の太郎の事は私が知る限りの事は全て語れる。
幼少期の太郎の事はざっくりとした記憶では語れるが、細かいことは残念ながら記憶がない。
何かのきっかけで思い出すことはあるが、何せ日常が戦争なので私の引き出しにそれらを常に入れておくスペースがないのだ。
私がもっと記憶力が良ければなぁと思うものの、悲しいかなこればかりは仕方ない。

だからこそ記録って大切なのだなぁと思ったのと同時に、その頃の二人を思い出して胸が熱くなった。

何だかんだ偉そうに書いているが、二人が小さかった頃は太郎のことで花子に沢山我慢させていたことは自覚している。
花子の心を大切にしてやりたいと思いながも、療育園には私も付き添わなければいけなかったし、今よりずっと太郎に時間を割くことが多かった。
太郎の療育園には私が付き添わなければならなかったから花子は保育所に通っていたのだ。

保育所を否定している訳ではない。
幼少期に集団で生活をする経験が出来たことは花子にとってとてもプラスになった。保育所に通えて良かったと思う。

花子の通う保育所の年長さんと太郎が療育園で在籍していたクラスは毎年交流保育をしていた。
その日はクラスの皆と共に花子の保育所に出向いた。
保育所に入ると庭で遊んでいた花子がキラキラの笑顔で太郎と私を見る。
交流している時間の間、花子は何度も部屋を覗きに来ていた。
だが交流が終わり、療育園に帰る時になると当たり前だが花子は泣く。
泣いている花子に先生が優しく声をかけてくれている場面も覚えている。

胸が痛かった。
本当に胸が痛かった。

だがそんな風に毎年交流を重ね、毎年クラスの皆と保育所を訪ねている内に別れ際に花子は泣かなくなった。
大きくなったということもあるが、花子自身が何かに納得したのだろう。
いや、もしかしたら諦めたのかもしれない。

《小さな時は何でも太郎が優先なんやと思ってたし、花子はいらん子なんやなって思った時もあった》

と未だに言うがそれは本当の気持ちなのだと思う。勿論そんなことは全くない。
だがそう思わせてしまった事に対して私は母として本当に申し訳なく思う。
だからこそ、それを取り戻したくてなるべく花子との時間を取るようにはしているが。でもそれも私の自己満足なのかもしれないな。

《子供は分かってくれている》というのは親の自己満足だと思っている。
勿論どうしようもない事柄もあるし、親も頑張るから子供にも頑張ってくれよと願う訳だが。
ただ、やはりそこには言葉が必要だと思う。
相手が幼児であっても、やはり言葉できちんと説明してやらなければ子供も理解の仕様がない。

私の子育てで後悔は沢山あるが、花子に対しての後悔がその大部分を占めるかもしれない。


もしタイムマシーンがあるのなら二人が小さかった頃に戻りたい。
もう一度あの頃の小さな二人を抱きたい。
そしてもっと花子と一緒に居たい。
もっと花子と一緒に過ごしたいなと、本当に思う。









by ganbaru-okan | 2019-04-01 10:50 | 兄妹のこと | Comments(4)

支えられている。

昨日書いた太郎の散髪屋さんでの話。

実は順番を待つ間、ペラペラペラペラ喋る太郎を見ながら旦那が
《小さい頃は太郎が喋れるようになるんかと心配したよな》
と言った。
私も
《ほんまやなぁ。心配したよね》
と言いながら太郎を見ていた。
《それが今は【うるさいなぁ。ちょっと黙ったらいいのに】って思うとか、親って勝手なもんやな》と旦那が笑う。
全くもってその通りだ。
 
あの頃はまだ小さかった太郎がその先にどんな風に成長してゆくのかなんて誰にも分からなかった。
正直に言えば、太郎が歩くという事に関しては私は早々に諦めていた。
彼の身体の使い方を見ていても、歩ける要素が見当たらなかったからだ。

けれどだからこそ、私は彼の心を成長させることだけは諦めたくなかった。
例え彼が先々喋れなかったとしても、心の成長はさせてやれると思っていたし。
 
だからといって私が太郎に対して熱心に何かを教育してきた訳ではない。
例えば字を教えるとか。例えば英語を教えてみるとか。

元々そういう意味で私は教育熱心ではない。

ただ、私は彼に対して如何なる時もずっと喋り続けてきた。
ちょっとしたことでも、常に喋り続けてきたと思う。

まだ喋れない太郎の名前を呼び、無言で私を見る太郎に《太郎って呼ばれたら返事は、はい!やで》というセリフは、それこそギネスに載る程に話し掛けたと思う。

花子が生まれてからは、《太郎はお兄ちゃんやもんな》《花子にお返事教えたってな》と、これまたギネスに載せて頂きたいくらいに話し掛け続けた。

その間太郎に関わって下さった沢山の方々のお陰で、結果的に太郎は今拙いながら他者と言葉でコミュニケーションがとれるくらいには成長してくれた。
そしてまだまだ語彙が増えていることを思うと、子供って本当に凄いと思う。
そしてその言葉の大半が私の言葉を吸収していると思われるところも、本当に凄い。よく聞いているんだな。


けれども、もし太郎があの頃のまま喋れなかったとしても私は今の私と何も変わらなかっただろうという気がしている。
喋れなかったとしても私は太郎に話し掛け続け、太郎に歌を歌い、本を読んだだろう。
花子に対しても今と同じスタンスで太郎のことを語っていたと思う。

喋れるからどうだ、とか喋れないからどうだ、という事ではないのだ。
勿論もし言葉を持たなかったとすれば、違うことで色々と葛藤はあったと思う。
けれどもそれが太郎の全てではないということもきっと私は分かっている筈だ。いや、分かっていると思いたい。

子供が障害児であるとわかった時の人の反応は様々ではあるが、現実を知らない人は大抵【大変やなぁ】と言う。【苦労してるんやなぁ】とも言われる。

正直、確かに苦労は多い。
例えば花子と比較しても花子はどんどん自分の世界を広げ、自分で考え自分で選択し、自分で受け止め自分で感情を処理する方法を学んでゆく。
親が言わなくても宿題をし、自分の将来を思い描くのだ。
一方の太郎は未だにその全てを親が握っている。
その差は大きいし、そのこと一つそして日々の生活一つを取ってみても根本的に親の手が離れることはない。

そういう意味では【大変やなぁ】の言葉は事実なのだと思う。

ただ、誤解を恐れずに言うと、私はもし三人目の子供が授かるのであればダウン症の子供が来てくれたらいいなと思っていた。
この話に賛同してくれたのはある意味変わり者夫婦の片割れである旦那くらいだったが。《どこを目指してんねん》と言いつつも《いや、でもそれでも全然オッケーやけど》と彼は言った。

ただ、この話を聞いた誰もが《…は?》と否定的であった。まぁそれも当たり前か。

私は元々ダウン症の子供が好みのタイプである。何とも可愛い。勿論可愛いだけで育たないことは百も承知である。
だかしかし、実は旦那も好みが同じなのだ。さすが変わり者夫婦といえよう。

1人目が肢体不自由、二人目が健常、三人目がダウン症、それぞれがどんな風に育つのかを体験したいなと思っていた。多種多様で楽しそうだ。
間に挟まれた花子もさぞや逞しく育つことだろう。

結果的に三人目を授かることなく今に至る。
きっと神様に《何言ってんだ、こいつ》と呆れられてしまったのかもしれない。


教育熱心ではない私は花子に対しても本当に教育熱心ではないなぁと反省することも多い。
もし私がもっと熱心であったら彼女は今頃もっと成績が良かったんじゃないかと思う事もある。

けれども私は太郎と同様に花子に対しても心の成長だけは諦めなかった。
如何なる時も、だ。浴びせるように色々な話をし続けてきた。

その結果、きっと彼女は同年代の子と比べてもどこか大人びてしまった感は否めないものの、手前味噌ながら彼女の言葉に《でかした!》と思う瞬間は本当に多い。


子育ては自分育てだと言われる。
我が子は二人共まだまだ未完成だ。
太郎は相変わらず荒れるし、花子は勉強しないし、人様から見れば《大変ね》と思われる要素は沢山ある。

けれどどんなに荒れたとしても、どんなに勉強しなかったとしても、私にとって自慢の我が子であることに変わりはない。

日々疲れている私はついついそこを忘れてしまいがちだが、そこだけは忘れずに生きていきたいとこの頃本当に思う。

二人が居てくれるから私は生きてゆける。
二人が居てくれることできっと私は支えられているのだ。


通学バスを待つ間、またもやペラペラペラペラ喋り続ける太郎を見ながらそう思った朝だった。











by ganbaru-okan | 2019-02-26 10:45 | 兄妹のこと | Comments(2)

訳がわからん(ㅍ_ㅍ)

ほら、花子って、神やん?


と花子が言った。


え?神なん?Σ(゚∀゚ノ)ノ

と聞くと


神やろ(๑˃́ꇴ˂̀๑)

と言う。




え?神やのに実力テストの点数が、あれ?(¯∇¯٥)


と聞き返すと


ほら、花子、神やから本気出したら皆に悪いやん?
だから、敢えて?(๑˃́ꇴ˂̀๑)







…どうか皆様。
花子にお叱りの言葉を。


その実力テスト。
点数を聞いてさすがの私が

_l ̄l●lll


↑こうなりましたよレベルだった。




………いやもう本当にな。
大丈夫なのか、もうすぐ中3ぞ?


花子の兄貴も今朝は何故かずっと
《教頭先生は?》
と半ば叫び続けていた。

教頭先生がどうしたと聞いても、きっと本人も何かのきっかけからその言葉に固執しているだけで言い続けている内に《え?教頭先生がどうしたんでしょう?》だったと思う。


もう訳がわからない(ㅍ_ㅍ)



 どいつもこいつも頭が痛い。
でも今日は日差しだけは春だから、その日差しだけでまぁもういいかと思う。
 
何が書きたいのかわからなくなってきた。

さぁ、働いてこよう。










by ganbaru-okan | 2019-02-22 11:00 | 兄妹のこと | Comments(6)

子供って、凄い。

前々から1度花子に聞いてみたかったことがある。
だがそれをどのタイミングで聞くべきかを模索している間に今になった。
小学生の間よりも中学生になってからの方がいいかなと思い、中学生になってすぐにはもうちょっと精神的に大人になってからの方がいいかな、と考えている間に今になった。

現在花子の登下校グループは皆仲が良い。
部活が同じなこともあり、本当に毎日登下校を共にしている。
皆、本当に良い子ばっかりやで!と花子が言うくらい、その仲間は優しくて楽しい子ばかりなのだそうだ。

花子がそのグループと仲良くなった頃、車に花子を乗せて走っている時に

《ここが○○ちゃんの家やで!》

と教えてくれたそのお家はたまにダウン症の女の子を見かけるお家だった。とても利発そうな女の子で、1人でバスに乗っている場面を見かけたこともある。
その度に、あぁ、親御さんがしっかりと育てられたのだなぁと思っていた。
勿論見かけるだけで直接お話したことはないし、ただ単純に私が知っているだけなのだが。

《あれ?ここさ、ダウンの女の子がおるお家ちゃうかな?》

と私が言うと、花子は大層驚いた。

《え?そうなん?花子知らんわ!》

と言うので、○○ちゃんが自分で言って来るまではもしかしたらそうなのかな?くらいでいいんちゃう?と言った。
花子も

《まぁもしそんな話になったら聞いてみるわ》

と言い、その話は終わった。

それからしばらくして帰宅した花子がその話をし始めた。

《やっぱりママの言う通りやった。○○ちゃんのお姉ちゃんやねんて!》

と言う。

《○○ちゃんがそんな話をしてくれたから、花子も太郎の話してん》

と言う花子に

《○○ちゃんとか他の子は、それを聞いて何か言うてたん?》

と聞き返すと

《いや?皆、別に普通に【あぁ、そうなんや】くらいやったで?》

と言う。

ただ、その時の花子の表情には微かに安堵の表情があった。
花子にとってみれば、太郎の事を知らない友達に初めてそれを打ち明ける瞬間はやはりちょっと構えるのだと思う。

花子の仲間はその後も特別に兄姉について語り合うというようなこともなく、相変わらずゲラゲラ笑いながら登下校しているようだ。

そしてたまに

《○○ちゃんのお姉ちゃんな、△△支援学校に行ってたんやって。花子な、太郎が▼▼支援学校行ってんねんって言うたわー》

などの話を楽しそうに報告してくれる。

言葉にしなくても何か通じることや気持ちを感じることが出来る存在が近くに居てくれるのは、花子にとってもやはり安心出来るのだろう。



そんな話を楽しそうにしている花子に唐突に聞いた。
あれだけいつ聞こうかと迷ったにも関わらず、それはポロリと口から飛び出した。

《花子な、小さい時にな、太郎に障害があることをいつから分かってたん?》

一瞬質問の意味が飲み込めなかった花子は思いを巡らせているようだったが、すぐに

《いつからって聞かれて、ハッキリ何歳とは言われへんけどさ。花子自身の一番小さい時の記憶がある時には、もう分かってたで》

と言う。

《花子自身の一番小さい時の記憶は何歳くらい?》

と言う私の言葉に

《花子が話し始めたくらい。多分二歳になる前》

と言う。
私が驚いて

《え!それ、ちょっと話盛ってへん?》

と聞き返すも、花子は私のその言葉を頑として否定する。

《花子、その時はもう分かってた》

と真剣な顔で言うのだ。
その口調に嘘はない気がした。

私を含めた家族の誰かが小さな花子に向かって改めて太郎のことを説明した記憶はない。
全ては花子が本能的に理解していたのだということか。


以前にも書いたが、幼い頃の花子は色々と不思議なことを言う子だった。
けれどもそれを聞く度に何故か嘘ではない気がした。


《生まれて来る前、ここでにぃにと鬼ごっこして遊んでてん。でもにぃにが先に行っちゃったから、花子寂しかった》

楽しかった?

《楽しかったでー!》

まだ幼い花子がハッキリとそう言った時も、本当なのだろうなと思った。

そう思うと、太郎と花子が兄妹であるということには必ず何か意味がある。

太郎があれだけ花子を好きなのも、とても納得できるなと思った。


子供って、凄い。







by ganbaru-okan | 2018-11-29 17:20 | 兄妹のこと | Comments(4)

先日、太郎の体育大会があった。
高校生初の体育大会だ。
さあ張り切ってお弁当作るぜっ!


…ところが当日の朝目が覚めたら6時半。
そりゃもう息が止まるほど驚いた。

しまったっ!大寝坊じゃんっ(;:°;Д;°:;)



今から四人分のお弁当作らなきゃなんないってのに。

子供の行事の日は、いつもの主人のお弁当もちょっと豪華になる素敵な日なのに(だっていつもは手抜きだから。おほほ♡)
それにしてもこんな日に、もうほんっと何やってんだ、私っ!

そこからはもう嵐のような時間だったよ。
お弁当を作りながらあれやこれやと用事を済ませ、とりあえず先に主人のお弁当だけを完成させた後、太郎の機嫌を見ながら着替えをさせてとりあえず通学バスに乗せた。
飛んで帰って三人分のお弁当を詰めながらビデオカメラの用意(←これすらしていなかった。さすが私)やら何やらをして車に飛び乗った瞬間に
《…はぁ…疲れた…もう1日が終わった気がする》
と呟いてしまった程だ。


主人は仕事だったので《じゃあクラブ休むわ♡》となぜかノリノリだった花子を連れて行く。

何故花子がノリノリだったのか。


実は太郎が高等部になってから花子は1度も太郎の学校に行っていないからだ。


《この目で見たい。噂の高等部(ㆆ_ㆆ)》


とある意味保護者よりうるさい妹は静かに言った。


…いや、怖いんですけど。それ。


太郎は頑張ってた。
一生懸命さが伝わってくる。
生徒の席から大きな声が聞こえるなと思ったらやっぱり太郎じゃん(;:°;Д;°:;)という場面も多々ありつつも、体育大会は無事に終了。

花子は沢山の先生に
《噂の花子ちゃん!》
と言われていた。

噂とは太郎がしょっちゅう花子の名前を出し、音楽の時間には花子の名前で替え歌まで歌っているからである。
花子ラブな兄は頼まれもしないのに、どこでも花子の名前を出しているのだ。
そんな訳で高等部の先生方は、花子の顔は知らないのにその名前だけが太郎の学校で独り歩きしていた。
花子にしてみれば《知らんがな》であろう。

沢山の先生に声をかけられた人見知りの花子は、控えめにそれなりに受け答えはしつつも、固まる。
だって人見知りだから(¯∇¯٥)
いつもの花子節は聞こえない。そりゃそうだ。あの状況で悪態はつけまい。

太郎を車に乗せて帰路についた時に
《何か自分の体育大会より疲れた…》
と呟いていたのには笑っちゃったが。

帰宅して高等部の感想は?と聞くと、まぁ出てくる出てくる(¯∇¯٥)
例の如くなるほど鋭いと思う意見も沢山あった。

その話の流れから、何故太郎はあんなにもうるさいのかという話題になる。

色々と話をしている時に、花子がポツリと言った。



《…でもな、花子、太郎の事誇りに思う》


と言った。

学校で皆の中に居る太郎を見て、そう思ったそうだ。
家では見れないその姿は、確かに妹の心に響いた。

良かったね、太郎。

出だしから寝坊したし、何だか本当に疲れたんだけど花子のその言葉でちょっと素敵な1日になった。

そんな日も悪くない。


寝坊しなきゃもっと良かったのにな、私よ(ㆆ_ㆆ)


by ganbaru-okan | 2018-10-17 09:45 | 兄妹のこと | Comments(4)

まだ太郎も花子も小さかった頃。

幾度も家族で遊園地に行った。
正直、太郎を連れて遊園地に行くという選択は私自身の中にはあまりなかった。
太郎自身が本当に楽しめる場所なのかが疑問だったからだ。

でも主人は違う。
当然太郎も連れて行き、楽しませてやろうと言った。
勿論花子のこともある。
日頃我慢することが多い花子が楽しめることをしてやりたいという気持ちも十分に理解出来るので、主人の提案を断ったことはなかった。

色々な乗り物を見て花子の目が輝く。
子供の目に映る遊園地はまるで魔法の国ような場所だ。
あれも乗りたい、これも乗る!と楽しそうに言う花子の提案を主人は受け入れ、そして自身も、太郎も一緒に乗せてくれた。

花子と一緒にメリーゴーランドに乗る太郎や、観覧車で笑ってる太郎の写真が沢山残っている。

太郎が少し大きくなり、一人で抱き抱えることが難しくなってきた頃は専ら観覧車に乗せていた。
少しずつ動く観覧車に乗せるのも大変だったが、それでも乗せてやりたいと思った。

遊園地の乗り物に乗せることが難しくなってきた頃は、園内にある100円玉を入れて動く乗り物に花子と一緒に乗せたりした。
花子に後ろから支えてもらい、機関車や動く動物に乗り満面の笑顔の写真も残っている。
太郎は太郎なりに、遊園地を楽しめた。
私の気持ちは杞憂だったのだ。

動物園や水族館。
小さかった二人と共に沢山の場所に出掛けたのがついこの間のようだ。

最後に二人を連れて遊びに行ったのはいつだろう。

子供が大きくなるということは、少しの切なさを伴うのだなと登校していく二人の背中を見ながら思う朝だった。



by ganbaru-okan | 2018-09-03 10:50 | 兄妹のこと | Comments(2)

本当に、良かった。

すっかりおっさんの太郎はマザコンであるが、シスコンでもある(¯∇¯٥)

何かあると
《花子ちゃんは?》
替え歌を歌うと
《花子お~ちゃ~ん~♪》
と花子loveが爆裂な16歳でもある。

世間的に見れば《気持ちわるっ!》と思われるだろうが、兄妹の関係としてはまぁそれもありだなとお許し頂きたい。

だが花子はもう自分の世界にどっぷり浸かっている中2女子なので、決して何かある度に
《太郎は?》
とか、替え歌を歌って
《太郎ぉ~くぅ~ん~♪》
とは歌ってはくれない。
当たり前だ。

太郎が花子に向かって
《花子ぉっ!褒めてぇ!》
と自分の何かを褒めろと主張していてもつれない中2女子は無言だ。

花子に褒められるのを今か今かとわくわくしながら待っている太郎を見るのがちょっと切なくなる母は
《ちょっと!待ってはるで!褒めたりぃや!》
と言ってみたりする。

そうしてやっと、花子は太郎を褒める、


《あー、凄いねぇー。凄い凄い》


……棒読みかよ(ㆆ_ㆆ)


だが、そんな棒読みであっても太郎は嬉しいようでニッコニコしている。
良かったなと言うべきか(¯∇¯٥)


先日YouTubeで自閉症を持っている兄妹の動画を見た。
それを見ながら
《あぁ、太郎と花子みたいだ…》
と思い、花子にもそれを見せてみる。

見た後、花子は言った。

《(お兄ちゃんが)歩けるだけ羨ましい。でも(内容は)よくわかる。》

その動画で妹さんは
《お兄ちゃんは頼りにはならへんけど、一緒におったら元気になれる》
と言っていたので、花子にも聞いてみる。

《太郎と一緒におったら元気になれる?》

花子は笑いながら

《自分が落ち込んだり、イライラしてる時に太郎が突拍子もないことを言うのを聞いて笑ってしまうことはあるな。そういう意味では元気になれるかも》

と言った。
そして

《いやほんまに太郎、ずーっと喋っててうるさいしさ。(荒れて)ギャーギャー言うたらうんざりするけどな》

と言うので

《ほんまにな。それはその通り。
でもな、花子、実は太郎のこと好きやろ?》

と言うと、笑顔のままちょっと恥ずかしそうに

《…うん。好きやで。》

と言う。

その言葉できっと太郎も、そして私も救われるのだ。

太郎、花子は君が好きなんだって。
君のその妹思いなところを花子はちゃんと分かってるよ。
本当に、良かった。












by ganbaru-okan | 2018-08-07 11:00 | 兄妹のこと | Comments(0)

遺伝なのか環境なのか。

同じ親から生まれ、血液型まで同じなのに兄妹で性格が違うのは面白いなぁと思う。

例えば社交的なのは断然太郎だ。
逆に花子は小さな頃から人見知りである。
どこへでも行きたがるのは太郎だし、花子はそうでもない。
物怖じしないのは太郎で、人前では大人くしているもののじーっと周りをよく観察しているのは花子だろう。

この違いはそれぞれがもって生まれたものなのだろうか。
観察しているとなかなか面白い。

太郎の場合は自分だけでは行動できないという現実があるので、その全てを比較対象しにくいが。
でもきっと太郎にハンデがなかったとしても二人の性格は真逆だったように思う。

夏休みに入り、地域のお祭りもぼちぼち行われる時期になった。
私は花子に
《お祭り誰と行くん?》
と聞いたところ、返ってきた答えは
《いや、花子、行かへん》

何故だ!お祭りだぜ!血が騒ぐだろう!
と言ってみたが

《○○とか○○とか○○に誘われたんやけどさー。何か今回はいいかなと思って全部断った》
と言う。
《親公認で夜遊び出来る貴重な日やのに?( ⊙_⊙)》
と言ってみたが、気が向かん。今回は別にええわー、と話を終わらされたのだ。


考えられんっ( ⊙_⊙)
私なら喜び勇んで飛んで行く。
何があっても絶対行く。


きっと行きたがりの太郎なら友達からの誘いに飛んで行くだろう。


だからといって花子が友達の誘いを全部断るのかと言われるとそんなこともない。
一緒に宿題やってくるわーと出て行き、帰ってきたら謎のプリクラやら今流行りのTikTokやらを見せられることも多い。
一体何をしに行ったんだ?といつも疑問なのだが。


花子はマイペースで頑固だ。
友達の中では当然周りに合わせてはいるようだが、私の前では一度言ったら私が何を言おうがそれを貫く。
その姿勢は立派であるとも言えるし
《アンタいつか人生損するで》
とも言える。

ただ、彼女の良いところは
《変に真面目》
なところだろう。
夏休みの宿題はもう半分以上終わらせた。
変に真面目なところだけは褒めてやろう。

これが太郎なら

《何か毎日楽しいわぁ~♪夏休みって最高やん♪まだまだ夏休みあるし、宿題は後半頑張ろ~♪》
と調子に乗り、遊び倒して始業式前日に泣くタイプだと母は睨んでいる。

遺伝なのか環境なのか。
同じ食事を食べさせ、同じように育てたのにこの違い。
性格って本当に面白い。








 




by ganbaru-okan | 2018-07-28 14:05 | 兄妹のこと | Comments(2)

ありがとう、花子

花子の夏休みの宿題で《人権》について書く、というものが出た。
老人やら虐待についてやらの幾つかの項目の中で《障害者について》という項目もあった。

花子は《どれにしようかな》と言っていたが、私は自分の意見は挟まずに花子の選択を待っていた。

実は花子は作文は苦手だ。
本を沢山読むのに何故だと思うくらいに、苦手なのだが。

今日仕事が終わり、LINEを確認していたら花子から《こんな作文にしてみた》と、作文の文章が送られてきていた。

内容は太郎のことだった。

花子が太郎のことを文章にしたのを初めて見た。
太郎のことを語るその文章は拙いものの、私は今までに花子が書いたどの作文よりも胸を打たれた。

正々堂々と太郎のことを書いているその文章を読みながら、不覚にも泣けた。

花子は花子なりに色々な気持ちを抱えながら成長してきたはずだ。
けれどもその作文には太郎、そして障害を持つ人達への気持ちが溢れていた。



ありがとう、花子。
母は感動して泣けたよ。
この作文は永久保存だ(๑˃́ꇴ˂̀๑)


by ganbaru-okan | 2018-07-23 20:40 | 兄妹のこと | Comments(2)

『なぁ、ママには子供が二人おるやん?』
いきなり花子がそう言った。

『…いますけど、何か?(¯∇¯٥)』

『子供が二人おったらさ、どっちかだけが可愛かったりするもんなん?』

なんだどうした。
母の愛情が感じられなくなっているのか?
いや、その会話の前に虐待についての話をしていたのだ。
数人の子供がいる中で一人だけが親から…っていうパターンもある。
おちゃらけて話していた訳ではなく割と真剣な会話だった。


『いや。少なくともそんなことはないな』

『でもさ、明らかに太郎のことを優先するやん?まぁ花子は自分のことは自分で出来るからやけどさ』

えぇっ( ŏㅁŏ;)
貴女は未だに脱いだら脱ぎっぱなし、散らかしたら散らかしっぱなしですけど?(¯∇¯٥)
その状態で自分のことは自分で出来るとまで言い切るのも如何なものでございましょうか(¯∇¯٥)


『現実的に手がかかるという意味では確かに太郎やけど。でもさ、私にとって精神的には別に二人に全く優劣はないで』

何となくふーん、という顔で聞いてる花子に続けて言う。

『但し。例えば太郎が大荒れしてる時は花子って可愛いなぁと思うし、花子が反抗的な態度ばっかりとる時はあぁ太郎って可愛いと思う。まぁ母親とはいえそんなもんやな』

すると
『じゃあさ、太郎も大荒れ、花子も反抗的な時って、ママは《あぁ♡パパがやっぱり1番好き♡》って思うん?』





……な訳ないだろうが。




思わぬ方向からの変化球だ。
一瞬本当に唖然とした。


『いやいや。なんでやねん(¯∇¯٥)そんな時は《もうみんな嫌い》って思う』

と答えると何故か花子にウケた。

『そこはパパじゃないんや(≧艸≦)』


ないな。
残念ながら。
そんな訳がなかろう。

その辺については世の中のお母さん方に聞いて回っておいでとだけ答えておいた。

夫婦の色々を語るには、相手が中2はまだ幼すぎる。

ねぇ?世の中の奥様方(¯∇¯٥)







by ganbaru-okan | 2018-06-16 19:55 | 兄妹のこと | Comments(0)