仕方ないけど( •́ㅿ•̀ )

まだ花子が保育所に通っていた頃のことだ。

その日、何かの都合で太郎を連れてのお迎えだった。
その時多分車椅子を車に積んであったが、車椅子を降ろして太郎を乗せるという作業が面倒だったので私は太郎を抱いて保育所に入った。

その時すれ違った名前も知らないお母さんが太郎に
《お兄ちゃんやのに抱っこしてもらって。甘えてんのー?》
と言った。

太郎が歩けないことを知らない人から見ればそりゃそうだわなと思ったものの、決して甘えている訳ではなくこうしなければならないんですよ、と説明するのも面倒で私は笑ってやり過ごした。

そんな小さな言葉が棘のように刺さる時期がある。
特にまだ障害を持つ我が子が幼い内は。

それは親として障害を認めていないというより、まだ色々な現実をきちんと飲み込むことも、そしてそれにどう立ち向かえばいいのかもがわからないからだと思う。

以前にも書いたと思うが、太郎が普通のベビーカーからいわゆるバギーに初めて乗り換える時、私には正直葛藤があった。
何が嫌だったのか。

【これで誰がどう見ても太郎は障害児として見られてしまう】

ということだった。

勿論その時の太郎にはもうベビーカーは小さかったし、年齢的にももう乗り換えるべきだったので私はバギーを注文したのだ。
だけれども、だ。
だけれども、誰がどう見ても障害のある子になってしまうということが嫌でもあり、どこかでやはり怖かった。

そういう自分を今思い返したら、きっとまだまだ私は太郎の障害を受け入れてはいなかったし、どう立ち向かうべきなのかも分からなかったのだと思う。
当たり前だが理想と現実との狭間で葛藤していた時期だった。

母は強くなければ、と言われるが、母だって元から母だった訳ではない。
何故うちの子が…と思うし、健康な子を見ると余計に何故うちの子だけが…とも思う。


色々な意見はあると思う。

けれども私は正直未だに「せめて太郎が歩いてくれたらなぁ」と思ってしまう瞬間がある。
知的な遅れとか癲癇とかそこらへんはあまり思わないが、彼が自分で移動出来る子だったらなぁと叶わぬ願いはやっぱりある。

例えば誰かから健康なお子さんの「うちの子、本当に~だから困っちゃう」という愚痴を聞くと


「でも、自分でトイレに行ったり、友達と遊んだり喧嘩したり。自分で自分の生活を選択できるって、本当はそれだけで十分なんだよ?」


と意地悪な気持ちにもなってしまう。
そこを人間が出来ていないと思われても結構だ。

けれどもそんな事を言うと

「確かに大変だとは思うけど、私の子と貴女の障害児の子育てとは違うわよ」

と思われてしまうのも胸糞悪いな、とかいう気持ちにもなるので言わないけど。
別に強がりではない。

確かに誰しも我が子には、我が子だからこそあれやこれやと期待し望んでしまうのも当たり前なのだが。

ただ、元気に生まれてきてくれたことに感謝してあげて欲しいのだ。
子供が元気に生まれてくるって、本当に奇跡だと思う。

ほらやっぱり強がりじゃないかと改めて思われたかもしれない。
まぁそう思うのもその人の勝手なので、これ以上は言わないことにするけど。



私の場合はそれが歩行だけれど、お子さんの状態によってはそれがもっと生命に密着するような事柄である人も多いと思う。
母も人間である以上そこんとこの本音は表に出さないだけで、皆心のどこかに必ずあるのではないだろうか。

太郎が大きくなるにつれてそんな本音を話すことも少なくなってきた。
【太郎が歩けないこと】はもう当たり前だよね?という周囲の空気が私を黙らせる。
別に歩行が出来なくても太郎は太郎。
当然、それも分かってもいる。
けれども人間、全てのことをそんなにスッパリと割りきれるものでもなかろう。

ローマは1日にしてならず。
母も1日にしてならず。

この気持ちは私が墓場まで抱えて持ってゆく事柄の一つであるのは間違いないと思っている。

























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Commented by mashiro507 at 2018-11-10 19:34
いつも記事の内容が濃くて、それに見合ったコメが書けないのが恥ずかしいわ〜😓
書いては消し、書いては消しをしてもーた(笑)

okanさんが意地悪になっちゃう気持ち、みんな絶対一度はあるよね。
私は一度ならず何度もありますけども!(笑)

どんなに考えても仕方ないのは分かってるけど考えてしまう気持ち、毎日考えるわけじゃないけど、なくなったわけじゃないさ。
ふとよぎる。
同じようにそう思う人がいるんだなと思ったら、私も楽になるよ(*´꒳`*)
Commented by ganbaru-okan at 2018-11-10 21:34
> mashiro507さん
何度も書いては消し、ってしなくても思うまま書いてくれたらいいのに(笑)

きっと皆あるんだよね。
あるに決まってるさ←(笑)

だって人間だもの(´•̥ω•̥`)
Commented by mashiro507 at 2018-11-10 22:58
なんか書いてるうちにね、何を言いたいのやら自分でもうまくまとめられず、書いては消し…よ(笑)

そういう気持ちは表面に出さない(出せない?)からねぇ。
すごく素直な投稿やと思う、って最初に消したコメの中にはそう書いてた( ˊᵕˋ )
Commented by chico-plus2018 at 2018-11-11 13:36
私も『ある』に一票!どころか百票以上ですよ〜!!

お母さんですもん、我が子を思う当たり前の気持ちだと思います。
本音を話すことが少なくなる気持ちも痛くわかります。。。
同じ気持ちだとホッとしているところです
(*´ω`*)

こちらの状況を知らないならまだしも、そこそこ知ってる人からの愚痴の垂れ流しも、あれ、何なんでしょうねಠ_ಠきっと何をしても満足のいかない何かを抱えているのだろうと最後にはその人自身が心配になります。笑
Commented by m-kumatta at 2018-11-11 18:52
ごめんなさい。
なにか、上手に言えればいいのだけれど……私には適切な言葉が見つかりません。
なぜなら。私には我が子を抱いた経験がないからです。
友人や職場の人たちから子供の愚痴を聞くたびに、困ったねえとか、大変だねえと言っていますが。
どこか、心の片隅に「それでも子供がいるのだから、いいじゃないか」という思いがあるのは事実です。

本当におっしゃる通りで。
誰もが表立っては言えない本音を抱えながら生きているのだと思いますし、それでいいのだとも思います。
本音で生きるなんて、きっときれいごとです(って負け惜しみ、かな?)。

話を戻しますが。
そういうわけですので、私のコメントが的外れだったり、頭の中だけの理想論だと感じられることもあるかもしれませんが。どうかそのときはご容赦くださいませ<(_ _)>
(と、言い訳をしておく(^^ゞ)
Commented by ganbaru-okan at 2018-11-11 21:56
> mashiro507さん
ありがと。

だよね。出せない・出さない気持ちだよね。
だからこそ、ここで書いてみた。

分かってくれて、ありがと。
Commented by ganbaru-okan at 2018-11-11 22:05
> chico-plus2018さん
百票以上も頂けるんですかっ!(笑)ありがたや(笑)

私はいつも一気に書くタイプなんですが、実はこの記事を書き上げるのにはかなり時間がかかったんです。
何だかどう書けばいいのか迷ってしまって手が止まり、結局下書きに入れてはしばらくしてまた書いて…って(¯∇¯٥)

でも分かってくれる人が居てくれるという事実にとても安心しました(´•̥ω•̥`)

愚痴の垂れ流しもね、ある程度は聞けるんですよね、ある程度は(笑)
けどやっぱり私はどこかでそう思ってしまうんです。
まだまだ人間が出来ていない証拠かもしれませんが。

ブログをやっていて良かったです。
ほんとに。
皆様に感謝(´•̥ω•̥`)
Commented by ganbaru-okan at 2018-11-11 22:17
> m-kumattaさん
そうだったのですね。
いつも頂くコメントからは感じ取ることが出来ず、書かせてしまうことになってしまいすいません。

ただ、私はいつも《子供が居るとか居ないとかって、本当に関係ないな》と思ってるんです。
子供が居てもアレな人(笑)も居るし、逆に居なくても素晴らしい感性で意見を下さる方もおられるし。
同じように結婚してるとかしてないとか、男だとか女だとか、本当に関係ないなと。

結局のところ、全ては人間性なのだと強く思っています。

m-kumattaさんのコメントが的外れだとか理想論だと思ったことは今まで1度もありません。

それより、いつも本当にありがとうございます。心からの感謝を☆

Commented by m-kumatta at 2018-11-12 09:45
温かいお言葉をありがとうございます。

書いてしまってから言うのもあれですが。
何か勝手にコメントをしている立場なのに、自分の実情を書いたりして。
余計な気を遣わせてしまうようなことをしてしまったと、申し訳なく思っていた次第です(^^ゞ
でもそんな風に言っていただけて、すごく嬉しいです。

これからもどうぞよろしくお願い致します。
私は私なりの視点で、皆様と共に感じ、共に考え、共に励まし合っていけたらいいなと、そんな風に思っております(#^.^#)
Commented by ganbaru-okan at 2018-11-12 10:52
> m-kumattaさん
こちらこそ、これからもどうぞよろしくお願いします🙇

ここでしか出会えなかったご縁を大切にしたいと思っています。よろしくお願いします。
by ganbaru-okan | 2018-11-10 09:00 | 息子・太郎のこと | Comments(10)