海にて…

数年前、まだ小学生だった子供達を連れて家族旅行に行き、その中に海水浴も組み込んだ。

海水浴という響きだけ聞けば
《あら微笑ましい♡》
ってなもんだが、太郎を連れての海水浴はなかなかハードだ。

先ず砂浜に降りるには大抵階段があったり段差がある。
そして砂浜での車椅子操作がどんなに大変かご存知か。
そんな風に数々のハードルを越えなければならない。

だがその頃の太郎は今よりは体重も軽かったし、旦那と二人で頑張ればまだ何とかなった。
なのでその時も二人で太郎を階段(それも割と段差がある長めの階段だった)の下まで下ろしたのだよ。
若かった( T ^ T )
あの頃の私達は本当にまだ若かったのだ。
…二人共年老いた今は、しみじみともう無理だと断言出来る(¯∇¯٥)


その海水浴が太郎と花子にとっては初めての海。

遊んでいる途中に水が口に入って
《しょっぱい( ⊙_⊙)》
とビックリしていた花子。
大きい波が来て
《こわい……》
と言った太郎。


しばらく海で遊び、休憩で砂浜に上がった。
太郎は砂浜にあぐら座位で座らせ、私は二人にお茶を飲まそうと鞄をガサガサしていた。
その時に旦那が
《ママ!ちょっと見てみ!》
と言うので振り返ると、太郎が座ったまま砂を左手で掴んでは
《ポーイッ!》
と言いながら投げ、また掴んでは投げしながら1人で遊んでいた。

元々砂遊びは大嫌いだった太郎。
その太郎が、いつもなら姿勢を保てずに崩れてしまう背中が本当に綺麗に伸び、ただ無心で砂で遊んでいた。

そこに花子が加わり、二人が楽しそうに遊び始める。
花子は太郎が出来ることを上手にさせてやり、太郎は花子の動きや言葉に笑っていた。


何だか思い出すだけで胸がキュンとする。


二人は世の中の一般的な兄妹という関係とはまた違う兄妹関係だと思う。

けれども太郎は未だに花子が大好きで、どこかでちゃんと自分は兄貴だという自覚もあるようだ。

花子ももう昔のように太郎にベタベタしなくなったが、太郎を取り巻く人々を冷静に観察し、太郎のことを大事にしてくれない人のことは《嫌い》と言う。

あの時の二人の姿が目に焼き付いている。
本当に大切な思い出だ。


因みにちょっとアレな話になるんだけど。
その日は朝から雨が降っていた。
私は空に向かって

『勝手なお願いで申し訳ありませんが、どうしても太郎を海で遊ばせてやりたいです。1時間だけでいいので雨を止ませて下さいませんか?』

と心の中で言いながら祈った。
すると本当に二人が遊ぶその間だけ雨が止み気温が上がり、空が晴れ渡ったのだ。

『ありがとうございます。本当にありがとうございます』

と心から御礼を言ったよ。

子供は神様に守られている。
太郎も花子も初めての海デビューは楽しい思い出になった。

楽しい思い出を沢山増やしていきたい。
もうなかなか難しいけどね(¯∇¯٥)



















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Commented by mashiro507 at 2018-03-29 23:38
目に見えて分かりやすい兄妹愛じゃなくても、しっかり絆を感じるね(*´-`*)

神様ってやっぱりおるんやな☺️
いつも頑張りを見てくれてるはず✨
Commented by ganbaru-okan at 2018-03-30 09:01
> mashiro507さん
おはよ。
凄く印象的なヒトコマだったんだー😃

そして神様は、いるよね。
だから私達も負けずに頑張らないと…。
とは思いつつ、ついつい心が折れるけどさ(笑)
by ganbaru-okan | 2018-03-29 13:30 | 兄妹のこと | Comments(2)