洋服

しょっぱなから親バカで申し訳ないが、太郎は小さい頃は何色を着せても本当によく似合い、私の最大の楽しみは太郎の服選びだった。
今から考えると、よくもまぁあんなに買い込んだなと思うくらいだ。
ショップから新作が入ると電話がかかってくる位の常連だった。言い換えれば『ショップのカモ』だったのだ。店員さんには私がネギを100束くらい背負ったカモに見えた事だろう。
カモでもいいじゃないか。私は太郎に私が着せたい服を着せることこそが喜びだったのだ。

時が過ぎ、身体が大きくなるに従って男の子の服は楽しくなくなる。
カモにされていたショップも太郎に合うサイズがなくなったので自然と行かなくなった。
そうなるとどんどん太郎の服への興味がなくなったんた、私は。

子供サイズはもう小さく、かといって大人サイズはまだ大きいという不毛の時期は太郎の服選びは全く楽しくなかった。

今は上衣はメンズのMサイズ、アウターはLサイズが1番着せやすい。こないだ旦那のLLのダウンジャケットを着せてもらっていたが全く違和感がなくてびっくりした。
そもそも旦那もどちらのおじいちゃんも肩幅も胸板も立派。その血を継いだ太郎もやはり上半身はガッチリしているのだ。

さぁメンズのMが着れるようになったぜ❗また服選びが楽しいぜ❗……と思いたいところなんだが。
現在家で荒れに荒れている太郎は、荒れ始めるとあろうことか自分の服の左の袖の一部分を噛み千切るんだよ。どれだけ歯が丈夫なんだ。
そりゃもう渾身の力を込めて何度も噛み千切るから、ほとんどの服の左の袖は見るも無惨な姿になる。パジャマなんてとてもじゃないが、もう人様には見せられない。
『あのお母さん、服もパジャマも買ってやらないのね!』と通報されるレベルなのだ。
けれども普通はそうそう買い換えないじゃないか、服は。
サイズが合わなくなったのならともかく、左の袖がボロボロになっていても他の部分は無傷なのだ。

ならばどうする。

もう、おばあちゃん大活躍(笑)
元々洋裁も和裁も人に教えることが出来る位の腕前だ。
毎日毎日、太郎の繕い物をしてる内にこの頃は『なんだか楽しくなってきたわ053.gif』と毎日チクチクチクチクしてくれている。
80を越えた母に繕い物をさせるのは如何なものかと思わなくもないが、母も楽しくやってくれているのでそこは良しとしよう。

太郎が落ち着き私が再び太郎の服選びを楽しめる日がいつなのか、今はまだ不明だけどその日が来たら着せたい服は沢山ある。
それまでは『噛み千切る前提』で私が用意した安物の服しか着れないことになるが、そこは男前と外面の良さででカバーして頂きたい。

襤褸は着てても心は錦。

最高だぜ!太郎!







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by ganbaru-okan | 2017-03-02 20:50 | 息子・太郎のこと | Comments(0)