リハビリ

脳性麻痺と診断されてから太郎はリハビリとは切っても切れない関係にある。

小さい頃はリハビリ中泣き通しだった。病院に到着し、リハビリ受付の前に着いた瞬間に泣き出したものだ。
『まだなんもしてへんで?』と太郎に向かって言ってる私の言葉に受付のお姉ちゃん達が笑っていたのを覚えている。
苦手なことをさせられるし、痛みもあったのかもしれない。帰りの車はリハビリ疲れよりも泣き疲れて寝てしまっていた。
そんな太郎もいつの頃からか泣きはしなくなったが、その代わり『……あ~、今日はリハビリかいな。はいはい。え?また立つん?もうええんちゃうん、座ろうや、先生』と言うオーラを全身から漂わせながらダラーっと受けている。
やる気なんて微塵も見えない。
それでいいのか?と思うけど、まぁ本人次第だしなぁ……。

小さい頃、泣き通しの太郎の声が他にリハビリを受けている方々のご迷惑になるので何とかして泣き止まそうとする私にセラピストの先生が『大丈夫です。皆、赤ちゃんの泣き声はそんなに気にならないし、お互い様ですから』と言ってくれた。
でも気にならないレベルの泣き方ではなかったし、お互い様のレベルでもない。私は申し訳なくてリハビリに集中出来なかった。
だが年月が過ぎ、今、赤ちゃんがリハビリ室でどんなに泣いていても全く気にならないどころか『あらあら、どうちたの?大丈夫よぉぉ』と口から出そうな自分が居る。
私が赤ちゃん言葉を使ったら気持ち悪いとか言う部分は置いといて。

何故他所のお子さんの泣き声は気にならないのか。それは自分に責任がないからだな。
何故太郎はそんなにもダラーっとしてやる気が微塵も見えないのか。それは太郎自身にはリハビリの重要性が理解出来ないからだろう。
だが学校で先生が身体を触ってくれる時間は、なかなか頑張っているようだ。
そんな姿を病院のセラピストの先生が見たら『何故なんだ。どうして病院ではアレなんだ』とさぞやガックリすると思う。

リハビリに熱心なお母さんは、本当に尊敬する位に熱心に我が子の身体のことを考え、日々努力されている。
私がもっと熱心だったら太郎の身体は今とは違う状態だったのか、と考えなくもない。
最近、側湾も進行してきた。
身体が大きくなるに従い、これから様々な二次障害も出てくるだろう。

だから毎日身体のケアをしてやらなければ。
家でも十分に身体を触ってやらなければ。

……って思ってはいるんだけど。
これがなかなか出来ないから今の太郎が出来上がった訳だ。
ほんと、こんな母でごめんよ。
こうなれば後は自力だぜ、頑張れ太郎‼








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by ganbaru-okan | 2017-02-15 23:25 | 息子・太郎のこと | Comments(0)